福澤さんの悩みを共有してみよう

いろんな人に悩みをうちあけたら、「それは誰でも同じことだ」という旨を言われることが非常に多いなと思いました(なんかあまり親切じゃないですよね)。それならば、悩みを共有できる場を作って、少しでも多くの人が見せかけでも安心が得られるように、とブログを作ることにしました。

「夜」を乗り越えたい

こんにちは、こんばんは。福澤みさき(@misky42)です。

 

2か月ほど前の話になるのですが、「夜を乗り越える」を読みました。
「夜を乗り越える」は、芥川賞作家の又吉直樹先生の最新著書です。
とても読みやすく、すらすらと最後まで読むことが出来ました。
小説の「火花」も、すらすらと最後まで読み進めることができましたが、「夜を乗り越える」は小説ではなく、又吉先生が、自身のことや、自身の考えについて、書いている本です(文庫本サイズなのが、またいい)。
自叙伝みたいなところもあるし、エッセイみたいなところもあるし、小説「火花」の制作秘話みたいなところもあるし、おすすめの本や読書の楽しさについて書かれているところもあるし、本当に、又吉先生の内面の、いろいろなことが書かれています。

 

タイトルの「夜を乗り越える」とは、又吉先生の好きな「太宰治」のことで、つけられたタイトルのようです。
太宰治は、「夜」を乗り越えられず、あの世に行って、せっかくの強みをすべて無にしてしまった、もったいない、だから、僕たちは「夜」を乗り越えよう、そのためには……というメッセージのようなものを感じました。

いろいろ心の栄養になるようなこともたくさん書かれているので、すべてのことについて言及して感想を書くのは難しいですが、全ての話題を通して、この著作の中に、又吉先生の「優しさ」のようなものを、常に感じました。
誰にでも寄り添ってくれるような優しさとか、柔軟な物事の考え方というか、多様性を受け入れる広い心、と言えばいいのか。
自分の考えがすべてじゃないし、他人の考えもすべてではない、いろんな考え方があるんだ、という感じです。
ひとつの考え方だけを強固に推し進めて、他の考えをないがしろにするとか、他の考えは抹殺して駆逐しようなんてことはいけない、そういうスタンスを感じます。
広い視野で物事をみる、多面的なものの見方をする、又吉先生の姿勢は、そういう感じです。
私も全く同じスタンスで生きているので、又吉先生の文章にいちいち共感して「うんうん、そうだよね」って頷きながら読んでいました。
又吉先生の、このような「優しさ」のほかに、「謙虚さ」とか、「真面目さ」も、文章やエピソードの端々から感じられました。

もし、又吉先生みたいな心や価値観をもっている人と結婚できたら、自分は精神的に穏やかな毎日がおくれるだろうな、とふと想像しました(想像するのは自由よ!!w)。
感受性も豊かで、センシティブなかたなのかなと想像します。
客観的にものごとをとらえようとしたり、たまに人の気持ちを想像しすぎて、いろいろと心が無駄につらく苦しくなったりもするんですかね(私がそうなので)。

 

25歳で死ぬと思って暮らしていた、という話も、私と似ていて、びっくりしました。
私の話も書いてしまって恐縮ですが、私は29歳で死ぬと思っていました。
結局、32歳になった今も生きていますが、常に先を見据えて、このときまでにこれをやらなくては、とか、明日もし死がやってきても後悔しないように毎日無駄にしないようにしようとか、そんなことを考えています。生き急いでいるわけではないのですが、そう見えるかもしれません。


私自身も、太宰治や、太宰治をモチーフにした芸術作品が大好きなのですが、どこかに死と積極的に向き合う心が、私の中に無意識にあるんだと思います。
だから樹海ナイト(樹海マニアが撮影した、樹海のさまざまな自殺遺体の写真スライド&トークショー)とかも見に行こうとしてしまうのかもしれません。
こういう私の考えや、行為については、周りの人になかなかわかってもらえないです。
わからなくてもいいし、受け入れなくてもいいんだけれども、「そういう考えもあるんだ」って存在だけでも認めてくれたらいいのに。
こんなとき、又吉先生がそばにいてくれたら「うんうん、(理解できないし、賛同もできないけれど)そういう考えもあるよね、そういう人もいるよね、いてもいいよね」って言ってくれそうな気がします(勝手な想像)。
いや、死にたいわけじゃなくて、生と死について、深く真面目に自分の心の中で考え始めてしまう、というか。
死にたくない。

 

私も夜を乗り越えたい


この話はまた今度機会があったら書きたいですね。

あ、「なぜ生まれて来たのか」とか、「なぜ生きるのか」については、考えたらいけないらしいですよ。
精神科医香山リカ先生が著書で書いてました。
そういうことを考えちゃうと、うつとかつらい精神疾患に食われちゃうからね。

まだ色々と書きたいことがあるけれども、時間もないし、まとまらない文章になってきてるし、今日はここで切り上げるとするよ。
ホント、何が言いたいのかよくわからない文章になっちゃった。

 

結論としては、私は、又吉直樹先生の優しさ、謙虚さ、真面目さが好き、っていうことです。
よかったら読んでみてください。

 

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

夜を乗り越える(小学館よしもと新書)