福澤さんの悩みを共有してみよう

いろんな人に悩みをうちあけたら、「それは誰でも同じことだ」という旨を言われることが非常に多いなと思いました(なんかあまり親切じゃないですよね)。それならば、悩みを共有できる場を作って、少しでも多くの人が見せかけでも安心が得られるように、とブログを作ることにしました。

私の好きなメンヘラ系芸術作品(文学作品・音楽作品)

「メンヘラ」っていう2ちゃんねる用語を気軽にを書いたり言ったりすると、親切にしてくれている多くの友達に怒られそうだけど。「そういうネットで流行ってるような正確でない、よくないワードを使って、毒したり毒されたりするのはダメだよ」って。
でも「メンヘラ」っていう単語は、「ムカつく」とか「超○○」と同じような、なにか私の日常に溶け込んだ単語な気もするし、この単語が一番私のニュアンスを的確に表している気がするので、怒られたり批判されたりすることを承知で、あえて使います。

私はメンヘラのにおいがする芸術作品がとても好きなのです。

メンヘラとは?

「メンヘラ」という単語の正確な意味は、ここ↓を読むとわかりやすいかな。現在は、「精神を病んでる人」っていう意味でとらえても、伝わるがします(正確でないことは承知ですが)。

dic.nicovideo.jp

私は3年前にショックが重なり精神疾患になって、精神科の医師にお世話になっていた過去がありますが(おかげさまで、もう投薬しなくてよくなりました)、それとは関係なく、いろいろと精神を病んでる人がでてくる作品には、どうしようもなく共感してしまうのです。
生まれつき、ちょっと傾いてるのかもしれません、心が。考え方が。感じ方が。

まあ、実際に精神疾患(病気)が入院するくらいまで重くなっていると、芸術作品なんて鑑賞する心の余裕も、身体の余裕もないですよね。日常生活やちょっとした家事すらできず、空気を吸うので精いっぱいで、完全に寝たきり状態になっちゃうんですよね。
でも、「うつ」から「そう」に転換してきたときとか、たまに調子が良くなる時期(?)なんかに、ちょっと娯楽にふれたりできる短い時間がありますよね(実際に病気になった経験がある人はわかるかな?)。そんな、ほんの一瞬動けたときに、私が好んで触れていた作品の紹介です。

元気になった今でも、大好きな作品です。


前置きが長くなりました。

文学作品です。

太宰治人間失格」 

斜陽・人間失格・桜桃・走れメロス 外七篇 (文春文庫)

斜陽・人間失格・桜桃・走れメロス 外七篇 (文春文庫)

 
人間失格、グッド・バイ 他一篇 (岩波文庫)

人間失格、グッド・バイ 他一篇 (岩波文庫)

 

 言わずと知れた作品ですね。多くは語りません。

太宰治井伏鱒二先生の手記なんかみると、もうどうしようもないクズで、精神を病みまくっている印象で、この人間失格の主人公そのものに思えるのですが、いっぽうで、一緒に死んでくれる女が何人もいたことを考えると、最近、だんだん、共感が薄れてきてしまっているのも事実です。
いわゆる「ファッションメンヘラ」だったんですかね。わかりませんが。はらたってきますよね。女がいるくせに精神を病んでるんじゃないよ!この幸せ人間が!って思ってしまうのが正直なところです。
それでも、芥川賞がほしいほしい!って各所になりふりかまわずギャーギャーごねている様子や、ノートにひたすら芥川龍之介ってかきなぐるあたりは、私自身そのもので、とても共感し、いとおしく思ってしまうのです。

 

夏目漱石「こころ」

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

 

 これも有名ですね。

三角関係な恋愛沙汰で首つって自殺しちゃうKさんとか、私自身をみているようで(いや、私は生きています)、とてもKさんがいとおしく思ってしまいます。
「先生の手紙なげえよ、クソが」っていうツッコミはおいておいて。先生も大変だったと思うんです、Kさんを自殺に追い込んでしまったのは故意ではなかったし、自分の気持ちに正直になってしまった結果だから。これが故意だったり、婚約している人を奪うとか道徳的にも悪いことだったら、先生のことを軽蔑していたと思います。

 

武者小路実篤「友情」

友情 (岩波文庫)

友情 (岩波文庫)

 

 女のためにピンポンなんかするようじゃ、終わってるね、うんそうだね、そこが私に似てて好きです。

これも三角関係の恋愛でひどい仕打ちに合う話です。


私は、基本的に、人間関係で嫌な気持ちになったり、ストレスがかかることはありません。
誰から何を言われても気にしないし、そもそも、人間関係のトラブルにあったこともなければ、人間関係の悩みもないのです(周りの人はみんないい人で、自分の周りの人間の中で、一番性格が悪い人とか嫌な人と言えば、自分自身だけなのです)。
すべての憂鬱の原因は、自分自身の価値や能力の低さ。それだけです。シンプルです。
だから人のせいでどうこう悩まないけれども、恋愛だけは別です。
好きな人にふられたり、すてられたり、他の人にとられたりするようなことがあれば、私はたちまち入院が必要なほどに精神をやられて、暴れて迷惑をかけたり、苦しくて起きられなくて動けなくなったり、とても大変な状態になってしまいました。
寝たきりで何か月も何年もなにもできません(なぜこんなにもくだらない小さなことで、人一倍身体をむしばまれてしまうのか、自分にもわかりませんでした)。
だから、自分のように、恋愛でうつに追い込まれる主人公たちをみていると、なぜか癒されますね、逆に。

 

次に音楽です。

倉橋ヨエコ「損と嘘」

損と嘘

損と嘘

この曲は、どちらかというと、うつの反動で来た「そう」の感じ。

双極性だね(私も双極でした)。
「損しても私幸せ」「嘘つかれたって幸せ」もういろいろと末期ですね、この歌詞は。
PVと一緒に鑑賞したほうがいいですね、PVもいろいろと末期で、PVによって歌が補完されてる感じがするので。

 

倉橋ヨエコ「涙で雪は穴だらけ」

涙で雪は穴だらけ

涙で雪は穴だらけ

 生きていてすみません、生きていてごめんなさい、ただそれだけです。

 

アーバンギャルド「傷だらけのマリア」

傷だらけのマリア

傷だらけのマリア

 PV冒頭にリストカットを思わせる描写があるので、検索するときは注意してください。

「個性的なことしてみたい、個性がないから」

 

アーバンギャルド「水玉病」

水玉病

水玉病

 あなたを想うほど、ぽつぽつします。

 

忘れらんねえよ「ばかばっか」

ばかばっか

ばかばっか

 「この瞬間も君はキラキラかがやいてんだろうな 彼氏の上にまたがって 世の中ばかばっか」

 

石崎ひゅーい「僕だけの楽園」

僕だけの楽園

僕だけの楽園

  • 石崎ひゅーい
  • ロック
  • ¥250

 「ぱっぱぱらっぱっぱぱぱぴーあ 泣いちゃいそうさ泣いちゃいそうだからイエー」

 

音楽は、「自分がダメで、ダメすぎる自分に、自己嫌悪で鬱」みたいな歌詞の内容が多いかもしれませんね。
アーバンギャルドは基本的にそういう系多いね。
好きです。

いろいろ書いたけど、興味がある方はよかったら作品の感想聞かせてくれたらうれしいです。


おわります。今までたくさん助けてくださった友達の皆さん、どうもありがとうございました。

これからもジェンガみたいにぐらぐらしながらも、今度は崩れないように、自分をまっすぐ立てつづけたいです。くずれちゃったら、病院行って、入院して、そして何度でも戻ってきます。

こんなにつらい状況と気持ちと身体を経験した今なら、今後はどんなにひどい仕打ちにあっても、全然何とも思わずに生きていけそうな気がします。何度殺されても、何度入院しても、しぶとく、ゾンビのように、生き返っては、長生きするよ。